【AI活用レポート】当社のAI活用動向と第2回「ギルド」で共有された知見

はじめに

こんにちは!システム企画部の長谷部です。インフキュリオングループ全体におけるITガバナンスの整備・推進等を担当しています。

前回、プロダクト/職能横断での社内コミュニティである「ギルド」の初回開催レポートをお届けしましたが、今回は先日開催された第2回の様子と、当社全体で加速しているAI活用の動向についてお話しします!

ギルドについて詳しくはこちらの記事をご覧ください!

右肩上がり!社内AI活用状況

生成AIについて、当社では職種を問わず全社的に活用できる環境を整備しています。百聞は一見に如かずということで、まずは直近の社内におけるAIサービスの利用状況をご覧ください!

当社の主なAI利用状況(詳細な数値は伏せています)

ご覧の通り、利用実績は綺麗な右肩上がりを描いています。

当社のAI活用の中心にあるのはGoogleの「Gemini」です。

導入当初は「新しいもの好きのメンバー」が中心となって触っていた状況でしたが、現在ではほぼ全社員が利用する標準インフラとして完全に定着しました。日々のちょっとした壁打ちから定型業務の補助など、業務の基本動作の中に自然に組み込まれています。

そして特徴的なのは、単にチャット機能を使うだけでなく、Geminiモデルを搭載した関連ツールも含め機能をフル活用している点です。

  • Gemini:網羅的な情報収集や、複雑なタスクの壁打ち相手として日常的に利用
  • Gem:特定のタスクや役割(議事録作成、資料レビューなど)に特化させたカスタムAIを作成し、業務効率を向上
  • NotebookLM:社内の大量のドキュメントや議事録を読み込ませ、即席の専用ナレッジベースとして活用。情報の整理や学習コストの削減に大きく貢献

このように、単なるチャットボットとしてではなく、業務を支える総合的なAIプラットフォームとしてGeminiを活用しているのが現在の当社の状況です。

また、エンジニアを中心に「Claude」の利用者数も急増しており、社内での活用が一気に加速している様子が見て取れます。先述したような壁打ちや定型業務等ではGeminiを使い、高度なコーディングや実装タスクではClaudeを使うといった形で、それぞれのAIの得意分野を見極め適切に使い分けている印象です。

第2回「ギルド」レポート ~高付加価値業務へのシフト~

そんなAI活用の機運が高まる中で、先日第2回となる社内横断イベント「ギルド」が開催されました。

今回のギルドでは、当社にてAI戦略を推進されているエバンジェリストの方と、現場で実践を重ねるQA(品質保証)のご担当者から非常に示唆に富んだ発表が行われました。

それぞれ全く異なる視点から発表いただきましたが、「AIに任せるべき仕事と、人間が注力すべき仕事を正しく見極める」という点で共通していたように思えました。

発表の概要について、本記事でも簡単にご紹介します!

AI戦略コンセプト

AI活用における、2027年度末に向けたビジョンが提示されました。(ここで提示されているビジョンについては、記事作成段階では全社共通のものではなく、当社の特定部署にて掲げられている目標となります)

掲げられたのは、単なる工数削減だけではありませんでした。AIの力を借りて定型・非定型業務の時間を半減させ、それによって生まれた余力を高付加価値業務へと大胆にシフトさせることです。

最終的なゴールとしては、組織としての生産性を2倍に向上させるという非常に野心的なものでした。

今、泥臭くAI活用に注力してナレッジを蓄積することは、単に今の仕事を楽にするだけでなく、将来更に高度なAIが登場した際にそれを使いこなすための組織の資産となるという考え方が示されました。この長期的な視座の共有により、何のために今AIを活用していくのかという目線合わせがなされたように思えます!

AIを活用してうまくいった・いかなかった事例

続いて、生成AIを活用して実際に業務を行った事例として、QA(品質保証)チームのご担当者より「生成AIを活用してうまくいったこと・うまくいかなかったこと」の赤裸々なレポートを共有いただきました。

発表では、実際のQA業務におけるトライ&エラーが共有されました。

うまくいった事例として、テスト観点リストの1次レビューが一例として挙がっていました。テスト観点に漏れが無いか?といった、正解やルールがある程度明確なタスクにおいては、AIは非常に優秀なレビュアーとして機能しているようです。

うまくいかなかった事例としては、テスト計画書の自動生成が一例として挙がっていました。これは、プロジェクト独自の「空気感」や「暗黙知(口頭での打ち合わせやこれまでのやり取りの中で明確化されているような要素など)」というコンテキストをAIが持っていないためです。

AIにも得意分野・苦手分野があるため、的確に指示を与えながら適切に仕事を任せることで、私たちはより創造的な業務に集中できるようになる。そんなAI活用の解像度がより一層高まったイベントとなったと感じています!

推進中の取組及び今後の展望

個人の活用スキル向上に加え、組織としてのAI活用も次のフェーズに進んでいます。ここでは、当社にて現在推進している取組の一部をご紹介します。

Dify導入による社内オペレーション業務の効率化

RAGやワークフロー構築が可能なAI開発プラットフォームであるDifyの導入・検証を進めています。単発のチャット利用では完結しない、複雑な社内オペレーション業務や、社内ナレッジを参照した回答精度の向上など、業務フロー自体をAIで変革することを目指しています。

個別AIギルドの立ち上げ

先程紹介した全社的なギルドとは別に、より専門領域に特化した活動も始まっています。AIをシステム開発のプロセスにどのように組み込み、効率化・高度化していくかなどをエンジニアが密に議論する場として「個別AIギルド」が立ち上がり、実践的・専門的なノウハウの蓄積を進めています。

各プロダクトでのワーキンググループ活動

全社横断の動きだけでなく、各プロダクトチーム単位でもAI活用ワーキンググループが発足しています。それぞれのプロダクト特性に合わせたAI機能の実装や、開発効率化の施策が現場主導で加速しており、ボトムアップイノベーションが起きる土壌が育っています。

最後に

インフキュリオンでは、AIを「単なる便利なツール」として使う段階から、「事業成長と業務変革のパートナー」として組織に実装する段階へとシフトしています。

職能や部署を超えた「知の共有」が活発に行われていることは、当社の大きな強みです。今後もこのテックブログを通じて、私たちのAI活用のトライ&エラーや成果を発信していきます!