はじめに
システム企画部の長谷部です。インフキュリオングループ全体におけるITガバナンスの整備・推進等を担当しています。
今日は、今年から始まった新しい社内制度「ギルド」についてお話ししていきます!
そもそもギルドって何?
当社におけるギルドとは、特定の技術やテーマに興味を持った人達で集まって発表を行ったりワイワイ話したりする社内コミュニティのことを指します。技術職の方限定のコミュニティではなく、営業・コンサルティング・バックオフィスなど職種関係無く当社全社員参加可能な場となっています!
ちなみに、「ギルド」という言葉は中世ヨーロッパの同業者組合がルーツみたいです。そこから現代では、共通の目的を持つ人達のコミュニティという意味で使われるようになったそうです。
なぜギルドを始めたの?
当社にはいろんなプロダクトがあるので、プロダクト単位で日々の業務に取り組んでいます。なので、共通のクラウドサービスを利用していたり似たような課題をそれぞれ抱えていたりしていても、なかなかプロダクト間でのノウハウ共有がされづらい状況でした。
そこで、プロダクトの壁を越えて互いの知識や経験を共有し合い「横」の繋がりを作る場として立ち上げることになったのがギルドでした。
また、ただ単に横の繋がりを作るだけでなく、ギルドが皆さんにとって以下のような場所として定着することを目指しています!
- 知識や経験を分かち合える場所
- 共に成長し、刺激し合える仲間を見つけられる場所
- 「困った」を誰にでも気軽に相談できる場所
- 技術革新の種を育む場所
どんな形でやっているの?
全体開催枠/個別開催枠という大きく2パターンの開催方式があります!
- 全体開催枠…会社全体で「これは盛り上げていきたい!」というテーマを定めて、全社員に参加を促して開催します。
- 個別開催枠…「○○について話したい人、集まれ!」といった形で、テーマに興味がある人達が個別で集まってじっくり話せる場です。(こちらも興味があればどなたでも参加OK!)
先日、第1回の全体開催枠を開催しました。個別開催枠としても、AIコーディングのリスクについて検討するギルドが早速立ち上がっています!
ここからは、第1回全体開催枠の様子を共有しますね。
大盛況!第1回全体開催枠のレポート
現状のAIは日々進化している状況なので、一つのAIに限定し利用するのではなく、リスク評価した上で試してみる環境を大事にしています。(当社Valuesの「Infinite Curiosity ー無限の好奇心ー」と「Stay Trusty ー信頼ー」を大切にした環境づくりですね)
プログラム開発支援AIとしてClaudeを採用しているほか、Gemini、NotebookLM、Devin、Dify等、様々なAIを利用できる環境なんですが、エンジニア以外の社員から何をどう使ったら良いのかわからないという声もあったので、「定常業務でのAI活用について」をテーマに開催しました!
社内のカフェスペースでの対面参加と、Google Meetでのオンライン参加を選べるハイブリッド形式です。現地・オンライン合わせて当社全社員の約半数に当たる170名超の方にご参加いただき大盛況でした!

当日は3名の方にご登壇いただきそれぞれ以下テーマで発表いただきました。発表者の所属部門は、営業・バックオフィス・エンジニアと三者三様でした!
- 生成AI勉強会(基礎編)
- GeminiとChatGPTで使えるおすすめプロンプト、研修問題・マニュアル作成事例紹介
- 定常業務でAIをちゃんと活用するための下準備
発表の概要について、本記事でも簡単にご紹介します!
生成AI勉強会(基礎編)
「AIとどう向き合っていくべきか」というマインドセットの部分を中心に語っていただきました。生成AIへの抵抗感をなくし、AIを「使う側」から「使いこなし、育てていく側」へと意識変革をしていく必要があるというお話が特に印象的でした。

私もより一層生成AIを活用し、使いこなす側になっていけるよう頑張ろう!と強く思いました。
GeminiとChatGPTで使えるおすすめプロンプト、研修問題・マニュアル作成事例紹介
コンプライアンス業務を担当されている方から、業務で実際に使っているプロンプトや、AIを使って研修問題やマニュアルを作った事例を紹介してもらいました。

研修問題作成においてはAI活用によって時間短縮に繋がったのはもちろん、コンプライアンス業務未経験者でもAIのサポートがあれば問題が作れるようになったとか!(作成後、コンプライアンス業務有識者による最終的なレビューは行う前提の元)
定常業務でAIをちゃんと活用するための下準備
AIに与えるインプット情報が曖昧だとそこから生み出されるアウトプットが不安定になってしまう為、AIに対してどのように的確に情報を与えていくべきかという観点で発表を行っていただきました。

日頃の業務では、特定のチーム内でしか通用しないような独自ルールやコンテキストが存在する為、やみくもに全ての情報を渡せばよいのではなくその時に必要な情報だけ渡すことを意識する必要があるということでした。
上記のような前提の元、AIを活用することで当社における開発成果物作成手法の改善・効率化をどのように推進しているかについても教えてもらいました!
最後に
ギルド開催後にアンケートを実施したところ、多くの参加者がギルドで得た知見を今後の業務で活用できそうと答えてくれました。また、今後の開催を希望する声も多くいただけて嬉しい限りです!

今後はただ話を聞くだけでなく、グループに分かれてディスカッションしたり、外部の専門家をお招きして特定の技術領域についてお話しいただくなどといった形での実施も目指していきます!
個別開催枠についても数を増やして盛り上げていきたいですね!